2025/06/23 14:16

日々の慌ただしさの中で、ふと深呼吸したくなるような瞬間
そんな「こころの余白」を届けたくて、su-u(すぅー)は生まれました。
暮らしを整える、やさしいリセットの時間を
su-uは、日常にそっと寄り添うライフスタイルアイテムとして、
“吸収し、馴染み、そして癒しを届ける”をコンセプトに誕生しました。
採用したのは、ガラス廃材をリサイクルして生まれた「スーパーソル」。
軽やかな質感ながら、しっかりと水を吸い、裏面には染み出さないという高い機能性を持つ、環境にやさしい素材です。

この素材との出会いは、ある展示会でのこと。
環境配慮型の商材を探していた私たちが目に留めたのは、カラフルなイラストが描かれたアロマストーンの数々。
「これは何ですか?」と尋ねた先にいたのは、ガハガハと豪快に笑う顔が素敵な社長さんでした。
聞けば、ガラスをリサイクルして作った吸水素材 スーパーソル でアロマストーンやコースターを製造しているとのこと。
この素材、もともとはガラス瓶を粉砕して作られたもので、土壌改良材としても使えるほど安全な素材だとか。

そして、水をぐんぐん吸っても、裏側には滲み出さない。
とどめは「これ見てみてください」と差し出された動画。

たっぷり水分を含んだスーパーソルの鉢に息を吹きかけると、ボタボタと水があふれ出す。

「環境にやさしくて」「機能性もあって」「自分たちのデザインが活かせる」──
すべてが一致した瞬間でした。

この出会いが、su-u 誕生の第一歩でした。



地域とのつながりから生まれる、香りとかたち

su-uのアイテムは、ただのコースターやアロマストーンではありません。
その根底には、「福山市」という土地とのつながり、そしてこの地域に根づく“ローズマインド”の想いがあります。
“ローズマインド”とは、「思いやり・優しさ・助け合い」の心。
世界バラ会議の開催地としても知られる福山市が、ばらを通じて育んできたこの精神に、私たちも共鳴しました。
たとえば、su-uの一部のアイテムに描かれたばらのイラストは、福祉施設に通う障がいのある方々に依頼したものです。

それぞれの得意な表現が、su-uのプロダクトに彩りを加えてくれました。
リサイクル素材であるスーパーソルに、ひとつひとつ描かれたばらの模様は、
環境への配慮と多様性の尊重、その両方を象徴しています。

また、ばらの香りをsu-uとして届けたいという想いから、国産のアロマオイルを探し続けてきました。
品質や供給の問題により、現時点では「福山のばら」の香りの実現には至っていませんが、
“いつか本物のばらの香りをsu-uで届けたい”という願いは、今も変わらず持ち続けています。

誰かの個性が、誰かの癒しにつながる。
地域とともに、ひとつのプロダクトがかたちになっていく。
su-uはこれからも、そんなつながりを大切にしていきます。



ブランド名に込めた願い

ブランド名「su-u(すぅー)」は、思わず深呼吸したくなるような、
やわらかで静かな時間を届けたいという想いから名付けました。
「吸う=吸収する」という意味も込めており、
日々の気持ちや空気感をやさしく受け止め、整える存在でありたいという願いも込められています。

ロゴは「す」の形を基にした優雅な曲線から始まります。
途中でわずかに途切れながらも、穏やかな流れを保ち、
香りが空気に溶けていくようにやさしく広がり、静かな余韻を残します。
まるで、ふっと力を抜いた瞬間に広がる心地よさのような感覚を表現しました。


見て、使って、ときめくデザインを
su-uのラインナップは、見て気持ちがふっと和らぐ「コースター」、
お好みの香りで空間を整える「アロマストーン」、
ばらの香りと優しい色で心をときほぐす「三六五石鹸 バラ」。
コースターとアロマストーンのパッケージには、透明感のあるトレーシングペーパーの封筒を採用。
su-uの空気感をそっと包むような仕様にしました。
su-uに触れたとき、手に取ったとき、そっと誰かに渡すとき――
そのどの瞬間にも、小さなときめきを感じていただけるように。

そんな願いを込めて、何度も試作を重ねて完成させました。



“もの”だけでなく、“想い”を届ける

素材の仕入れや印刷の仕様、香りの質といった細部にいたるまで、
選択には慎重さが求められ、時には理想とのギャップに立ち止まることもありました。
それでも、一歩ずつ理想に近づいていく過程には、かけがえのない手応えがありました。
5月に開催されたローズエキスポ・バラ会議では、su-uを実際に手に取ってくださった皆さま、本当にありがとうございました。

「かわいい!」「素敵な商品ですね」「すごい吸ってる!」
そんな声や笑顔に、何度も背中を押されました。

ふだんでは伝えきれない想いや背景を直接お話しできたことは、
ものづくりの価値を改めて感じる、かけがえのない機会になりました。


これからの su-u へ

今後は、今回制作したアイテムたちをより多くの方に届けていけるよう、
イベントやオンラインでの販売を継続していく予定です。
あわせて、季節のうつろいや地域の植物をテーマに、香りのバリエーションも少しずつ増やしていけたらと考えています。
香りを通じて、su-uらしい“癒し”をお届けしていけるように——。

また、「地域とのつながり」も大切にしながら、地元の魅力を活かしたデザインや取り組みを進めていきたいと思っています。
商品をただ届けるだけでなく、その背景にある「想い」や「人」も伝わるようなものづくりを、これからも大切にしていきます。